今すぐできる!シックハウス対策 05
-- ダニ対策 その1 --
化学物質対策の次は、ダニ対策について説明したいと思います。ダニがシックハウス症候群の原因になることは シックハウス症候群の要因 03 で詳しく解説しているので参照してみてください。
ダニが1匹もいない家など、おそらくどこを探してもありません。人の住むところには必ずダニがいるというくらい、ダニは人の生活に密着した生き物です。
ここでは、シックハウス症候群の原因となる防ダニ剤を使わずに、家の中にいるダニやダニアレルゲン(ダニのフンや抜け殻など)を除去する方法を説明したいと思います。
掃除でダニを追い払う
ダニは布団や衣類にばかりいるのではなく、じゅうたんや畳などの床にも多く棲みついています。
ダニは人のフケや食べカスなどを摂食して生きているので、人が長く過ごす部屋はダニのエサが多くなりがちです。
ある調査では、寝室よりもリビングの方がダニの数が多かったという結果もあります。
基本的には、掃除機をかけて清潔にすることでダニを除去することができます。
しかし、掃除機のフィルターの種類によっては、ダニのフンやダニの抜け殻などを通してしまうことがあります。
これだとかえって掃除機の排気口からダニアレルゲンをばら撒いてしまうおそれがあるので、掃除機をかける時には必ず窓を全開にして換気しながらの方がよいでしょう。
また、高性能フィルターの掃除機であれば、ダニのフンやダニの抜け殻などを通すことはありませんので、おすすめです。 高性能フィルター搭載サイクロン掃除機
布団の加熱乾燥
ダニは乾燥・高温の下では生きることができません。天気のよい日に布団を丸干しすることで、ある程度のダニを駆除することができます。
しかし、布団を干してもダニは日光の当たらない裏側に逃げてしまうので、完全に駆除することは難しいようです。
そこでチョットひと工夫。
干した布団の上に黒い布などをかけると、太陽光線をたくさん吸収するので、より高温になります。こうすると裏側に逃げたダニまで駆除できるようになります。
また、布団乾燥機によってもダニを駆除することができます。干すよりも布団乾燥機の方が、さらに高温(約60℃〜70℃)になるので、よりダニを駆除しやすいようです。
ダニアレルゲンを抑制する布団乾燥機
さてここからが重要。
乾燥・高温によって布団の中のダニが死んでも問題は残ります。何故なら、このダニの亡骸がダニアレルゲンとなってしまうからです。
そこで、布団を干した後や乾燥機にかけた後は、必ず掃除機をかけることが大事です。このやり方で、かなりのダニを布団の中から追い払うことができます。
また、布団の中のダニアレルゲンを減らす最も効果的な方法として、布団の丸洗いがあります。丸洗いできる布団であれば、定期的に丸洗いをおすすめします。
ダニアレルゲンは水によく溶けることから、布団の丸洗いはかなり有効。なんと
減少率が90%を超えるという報告もあります。
ダニ・ダニの死骸・フンは「布団丸洗い」ですっきり
空気清浄機
ダニのフンや脱皮殻、ダニの亡骸は、風化とともに砕けてとても微細な粉末になります。その大きさは、粒経5μm〜15μmと言われています。 これをミリに換算すると、なんと0.005mm〜0.015mmです!
ある程度大きいものであれば掃除機のフィルターに引っかかりますが、ここまで小さくなるともはや掃除機では対処できません(機種によっては高性能フィルターが使われている掃除機もあるので要チェック)。
そこで登場するのが、空気清浄機です。
市販されている空気清浄機のフィルターはかなり小さいダストまで捕集してくれます。
フィルターには、HEPAやULPAというようにフィルターの目の細かさのランクがあります。
HEPA以上であればOK。 ダニアレルゲンを十分に捕集してくれます。
ホルムアルデヒドを除去する空気清浄機
空気清浄機+扇風機でパワー倍増!
実は、空気清浄機にも落とし穴があります。
空気清浄機は部屋の隅々の空気までキレイにしてくれるかというと、そうではないのです。
ファン式のものは、ある程度効果が及ぶ範囲は広いのですが、ファンレスの電子式となると効果が及ぶ範囲が狭くなります。
そこで登場するのが「扇風機」。
え?と思う方はゼヒ試してみて下さい。
扇風機を併用すると驚くほど空気清浄効果が上がります。
扇風機で室内の空気を掻き混ぜながら、空気清浄機を運転させる。これ本当にオススメです。
次のダニ対策その2では、ダニを発生を抑える方法について説明したいと思います。
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