今すぐできる!シックハウス対策 07
-- カビ対策 --
ダニ対策の次はカビ対策です。化学物質やダニアレルゲンだけでなく、カビもシックハウス症候群の原因になることは シックハウス症候群の要因 05 で詳しく解説しているので、ご覧になってない方は参照してみてください。
カビは、温度、酸素、水分、栄養源があればどこでも繁殖します。
温度20℃〜35℃、湿度60%以上を好み、80%以上になると大繁殖するといわています。
もちろん酸素は人間にとっても必要ですのでなくすことはできませんし、20℃〜35℃という温度も人間の快適温度と重なっているので、これで対策を練るのは難しいでしょう。
またカビは、食品以外にも様々なものを栄養源にできるので、ほとんどの建材がカビの栄養源になってしまいます(中にはプラスチックを好むカビもいます)。
とすると、カビの栄養源を減らすということもできません。
最後に残るのは水です。
カビ対策に有効なのは水分(湿気)だけです。湿度を60%以下では生育しないカビがほとんどですので、湿度を下げることでカビの繁殖を抑えることができます。湿度だけでなく、結露したサッシの水滴をちゃんと拭いたり、浴室の水滴もなるべく早く乾燥するように換気扇を回することが大事です。
⇒ 浮遊カビを分解・除去する除湿機
カビ対策を表にまとめてみました。
カビ対策 |
説 明 |
十分な換気 |
十分な換気を行い、室内の湿度が上がらないようにします。特に浴室は常に濡れていて、カビが繁殖しやすい場所なので浴室の換気は徹底して行った方がよいでしょう。 |
部屋のこまめな
清掃 |
様々なものがカビの栄養源となりえますが、カビが特に好むのがハウスダストです。こまめな清掃を行い、ハウスダストを除去することで大繁殖を抑えます。 |
エアコンフィルターの掃除 |
カビの種類によってはプラスチックを栄養源にするものあり、エアコンの内部に生育したりします。カビが飛ばす胞子がエアコンの気流に乗って部屋中にばら撒かれる可能性があるので、エアコンフィルターは定期的に掃除することが大事です。 |
結露の防止 |
いくら室内の湿度を下げても、壁などが結露して濡れていると、表面にカビがあっという間に繁殖します。結露を防ぐことは大きなカビ対策になります。
結露対策は次の項で詳しく解説します。 |
結露水を放置
しない |
結露した状態を放置しておくと、カビがすぐに繁殖するので、結露した場合は水滴を放置せずに、なるべくすぐにふき取りましょう。
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しかしながら、
完全にカビをシャットアウトするのは至難の業。では、もしカビが発生してしまった場合はどうすればよいのでしょう。実は、シックハウスの原因となる有害な化学物質に頼らない天然由来成分のカビ取り剤もあります。なるべく人の体に安全な防カビ剤やカビ取り剤を選ぶようにすることが大事です。
⇒ 天然由来成分のカビ取り剤
カビの生育環境はダニととてもよく似ています。カビも、ダニも同じくらいの湿気を好んでいることが分かりますね。
ダニの中には、カビをエサにして繁殖するものもあるので、カビの繁殖を抑えることはダニ対策にもつながります。
室内をジメジメさせずに40%〜50%の湿度を保つことで、カビの対策にもダニの対策にもなるということです(これぞ一石二鳥!)。
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