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今すぐできる!シックハウス対策 03


-- 化学物質対策 その3 --

「有害な化学物質を分解!」、「シックハウスの原因物質を吸着!」・・・メーカーから送られてくる最近の建材パンフにはこのようなキャッチをよく見かけます。
 
 事実、ここ数年の間に、各種建材メーカーによってシックハウス対策用の材料や工法が数多く開発されています。

  シックハウスの原因となる揮発性有機化合物(VOC)を吸収してくれる材料や、光触媒効果を使って化学物質を分解するものまであります。
  さらに、室内に化学物質が漏れ出てこないように封じ込める工法などもあるようです。
 
  きっと気になっている方も多いハズ。
  というわけで、 ここではこれら化学物質低減材料を紹介してみたいと思います。

化学物質吸着材料・吸収材料
 化学物質吸着材料の多くは、表面を多孔質の状態にして表面積を増やしています。
「多孔質」とは、表面に小さな孔がたくさん開いているもののことを言います。

  孔が開いていることで表面積が大きくなり、吸着容量が多くなります。
  代表的な材料として、珪藻土を用いた塗り壁や天井・壁用のボード類などがあります。珪藻土とは、プランクトンが堆積してできた多孔質の土で、調湿機能や脱臭機能に優れているといわれています。
  湿気を吸収してくれるのと同様に、室内中の揮発性有機化合物(VOC)についても吸収してくれることが期待できます。

 しかし、化学物質を吸着できる容量には限度があり、容量を超えてしまうと、機能を発揮することはできません。
  しかも、室内空気中の化学物質濃度が低下した場合には、吸着していたものを再度放出する可能性もあるので注意が必要です。
  また、揮発性有機化合物(VOC)は物理的に吸着力が弱いといわれています。

化学物質分解材料
 化学物質分解材料の代表的なものに酸化チタンがあります。
  酸化チタンは、光触媒反応を起こす物質として有名です。光触媒反応とは、光を当てられることによって起こる酸化・還元反応のことで、これにより有機物を分解してくれます。

  本来、酸化チタンによる光触媒は、外壁を汚れにくくするためのコーティング材に用いられることが多いのですが、最近では、化学物質の分解を目的として、内装材にも使われるようになってきています。

  建材表面にコーティングした酸化チタンに揮発性有機化合物(VOC)が接触し、そこに光(紫外線)が照射されると、酸化分解される仕組みです。
  この酸化チタンを、塗り壁や内装パネル類などの仕上げ材に使用し、光触媒による化学物質の分解を狙った材料がでています。

  しかし、光触媒を起こすには一定以上の紫外線量が必要です。屋外に比べると屋内では紫外線量が激減するので、室内では光触媒反応が起こりにくいという弱点があります。

  いまのところ、化学物質分解材料によって室内空気中の化学物質量を劇的に低減することは、難しいというのが現状のようです。

化学物質封じ込め材料
 次に、少し強引な発想の対策材料を紹介したいと思います。 
  既存の壁や床の表面に特殊な塗装を施し、建材内部から化学物質が放散されるのを封じ込めてしまう方法があります。

  この特殊塗料が形成する膜は非常に緻密で、ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)の分子構造よりも細かいので、VOC類はこの塗膜を通過することはできません。 逆に、水蒸気や酸素よりは粗いので通過することができます。
 
  また、 塗料以外にも仕上げ材のすぐ下にアルミシートを隙間なく敷設して化学物質を閉じ込める工法もあります。

  化学物質封じ込め材料の弱点は、継ぎ目や隙間があると効果が薄れること、また、封じ込められた化学物質は、封じ込めを行っていない隣の部屋などに放散されてしまう可能性があることです。

空気清浄機の利用
 空気清浄機は、通常ハウスダストやタバコの煙などを清浄するための機種がほとんどですが、中には化学物質を除去する能力を持つ機種があります。

  化学物質を除去する空気清浄機には、活性炭フィルターなどのフィルターで化学物質を吸着するものや、金属酸化物(過マンガン酸カリウム等)による触媒効果でホルムアルデヒドなどを酸化させ、二酸化炭素などに分解する方式のものがあります。

  また、上で紹介した酸化チタンの光触媒効果で、化学物質を分解する空気清浄機もあります。

あくまで過信は禁物!
 いろいろと紹介してきましたが・・・残念ながら、これらの化学物質低減材料や空気清浄機は、現在のところ、まだ明確な評価基準が確立されてません。
  そのこともあって、建築基準法では化学物質低減材料を使ったからといって、ホルムアルデヒドの使用制限が緩和されるというような特例はありません。

 もちろん試してみる価値は十分にありますが、このような製品のほとんどが、実生活空間で確実に効果があるということを保証しているものではないので、過信は禁物です。
 
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