シックハウス Q&A
-- 揮発性有機化合物(VOC)の測定についての質問集 --
Q : シックハウスで悩んでいます。どのような種類の化学物質を測定すればよい
のでしょうか?
A : ホルムアルデヒドほか、代表的なVOC5物質を測定するのが一般的です。
⇒ 室内中の揮発性有機化合物(VOC)は数百種類にものぼると言われています。
それら全てを、個々に測定するのは不可能です。
「住宅の品質確保等に関する法律」の住宅性能表示制度の中では、測定対象物質をホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンと定めています。
その中でも、ホルムアルデヒドは特定測定物質とされ、空気測定する場合には必須となります。
よく、ホルムアルデヒドだけしか測定しないケースがありますが、それはあまりおすすめしません。何故なら、改正建築基準法によってホルムアルデヒドが規制されてから、業界では低ホルム仕様の建材が主流になっており、ホルムアルデヒドについては室内濃度が減少傾向にあるからです。ホルムアルデヒド濃度が指針値以下だからシックハウスではないと早とちりしてしまうと、解決が難しくなってしまいます。
シックハウス症候群の原因物質は、決してホルムアルデヒドだけではありません。むしろ建築基準法で規制されていない、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン、パラジクロロベンゼンといった物質に目を光らせた方がよいでしょう。
一般的には、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン、パラジクロロベンゼンという計6種類のVOCを測定することがが多いようです。
< 関連ページ > もっと詳しく知りたい方は参照してみてください。
⇒ 建材の化学物質測定方法 01 デシケーター法
⇒ 建材の化学物質測定方法 02 小形セル法
⇒ 建材の化学物質測定方法 03 小形チャンバー法
⇒ 建材の化学物質測定方法 04 大形チャンバー法
⇒ 空気中の化学物質測定方法 01 測定する部屋の選び方
⇒ 空気中の化学物質測定方法 02 アクティブ法(標準法)
⇒ 空気中の化学物質測定方法 03 パッシブ法(代替法)
⇒ 空気中の化学物質測定方法 04 検知管法(簡易法)
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