シックハウス Q&A
-- 揮発性有機化合物(VOC)の測定についての質問集 --
Q : 化学物質の測定を行うのにふさわしい時季というのはあるのでしょうか?
A : 化学物質の濃度が高くなる時季は夏です。
⇒ 室内中の化学物質濃度は、一年中一定というわけではありません。揮発性有機化合物(VOC)は、温度が上がると揮発しやすくなるという性質があります。
夏季に日当たりのよい部屋は、室温が上がり、建材や家具に含まれる化学物質の揮発が促進され、室内中の濃度が上がることが想定されます。
文部科学省では、学校環境衛生の基準を2002年に改定しました。新築後や改修後には、化学物質濃度を測定することが義務付けられています。
そして、測定する時季は6月から9月とされています。これはこの時季に室内中の化学物質濃度が高くなることを想定しているからなのです。
濃度が低くなりやすい条件で測定しても、適正な評価はできません。なるべく濃度が高くなりやすい、つまり厳しい条件で、測定する方が安全側に評価することができます。
冬場でも暖房器具などで部屋が暖まりますので、一概に冬季は濃度が下がるとは言えませんが、どちらかというと夏場の測定の方が安全側の評価が下せると思います。
< 関連ページ > もっと詳しく知りたい方は参照してみてください。
⇒ 建材の化学物質測定方法 01 デシケーター法
⇒ 建材の化学物質測定方法 02 小形セル法
⇒ 建材の化学物質測定方法 03 小形チャンバー法
⇒ 建材の化学物質測定方法 04 大形チャンバー法
⇒ 空気中の化学物質測定方法 01 測定する部屋の選び方
⇒ 空気中の化学物質測定方法 02 アクティブ法(標準法)
⇒ 空気中の化学物質測定方法 03 パッシブ法(代替法)
⇒ 空気中の化学物質測定方法 04 検知管法(簡易法)
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