シックハウス症候群に関する基礎知識、シックハウス関連法規、化学物質測定法、シックハウス対策、用語集などを幅広くまとめたシックハウス情報サイト −シックハウス大事典−

シックハウス大事典-シックハウスにまつわる事あれこれ-

Google



シックハウス大事典TOP



シックハウス大事典 メインコンテンツ

シックハウス基礎知識

シックハウスの要因

シックハウス関連法規

建材からの化学物質

日常品からの化学物質

結露も原因になる?

化学物質測定方法 @

化学物質測定方法 A

ダニの測定方法

カビの測定方法

シックハウス対策

シックハウスQ&A



シックハウス大事典 サーチ

シックハウスおすすめ本

シックハウス用語集

シックハウス関連リンク集

その他リンク集

サイトマップ



シックハウス大事典 インフォーメーション

このサイトについて

更新情報一覧

リンクについて

コンタクトはこちらから

トップページへ


シックハウス関連法規 05


-- 建築基準法 その3 --

引き続き建築基準法です。その1ではクロルピリホスの使用禁止について、その2ではホルムアルデヒドの使用制限について説明してきました。 ここでは「換気設備」の義務付けについて解説します。
 
換気設備設置の義務付け
ご存知のとおり、「換気」とは、室内の汚れた空気を外に出して(これを排気といいます)、屋外の新鮮な空気を中に入れる(これを給気といいます)ことです。
換気方式には機械を使わずに自然に換気を行う「自然換気方式」と、機械を使って強制的に換気を行う「機械換気方式」があります。
改正建築基準法では、居室においては、原則として機械換気設備の設置が義務付けられています。
ちなみに、機械換気の方式には3つのタイプあります。

  @ 給気も排気も機械(給気ファン、排気ファン)を使う方法
  A 給気には機械(給気ファン)を使い、排気には機械ではなく排気口を設ける方法
  B 給気には機械ではなく給気口を設け、排気には機械(排気ファン)を使う方法

一般的な住宅で多く用いられているのはBの機械換気方式ですね。

義務付けられた換気回数
では、どのくらいの換気をすればよいのでしょうか。住宅を例にあげると、居室(例えばリビングや寝室など)に換気回数0.5回/h 以上の換気設備を設置しなければならないとされています。
換気回数とは、一時間で部屋全体の空気が入れ替わる回数のことです。つまり、0.5回/h というと、2時間に1回は部屋全体の空気が入れ替わらなければなりません。ですので、部屋が大きくなればそれだけ、高い換気能力をもった換気扇が必要となります。

しかも、常時換気が義務付けられおり、換気回数0.5回/h 以上をずっと保ち続けなくてはならないので、換気扇を24時間連続運転する必要があります。つまり、その部屋に人がいないときでも換気扇は24時間つけっ放しにしなくてはいけないということなのです。
うーん。非常に厳しいですね・・・。
 
24時間の換気を義務付ける理由とは?
クロルピリホスやホルムアルデヒドの使用を制限しているのだから、24時間換気など義務付けなくてもいいではないか、と思う方もいるでしょう。 これは私見ですが、国土交通省が、換気方法に関してここまで厳しく義務付けている理由として、次の2点が考えられます。 

@ まず、人に有害な化学物質は、建築基準法で規制をかけているクロルピリホスやホルムアルデヒドだけではないということです。それ以外にも人に有害なVOCは数え切れないほどあり、 それらが室内空気を汚染してしまってはシックハウス防止にならないからという理由です。 つまり、他のVOCについては規制しないけれどもこれらについては換気で対応しろということです。

A 次に、建材だけを規制しても、建築基準法の対象外である家具や日用品からホルムアルデヒドが出てしまってはシックハウス防止にならないからという理由です。

24時間換気が居住者の負担に・・・
一方、この法律の施行されて24時間換気が義務付けられた後でも、換気扇を止めてしまう家庭が多いようです。それは次の理由から・・・。

 @ 換気扇を付け放しにすると冷暖房が効かないという理由から
 A 換気扇のファンの音がうるさいという理由から
 B 電気代がもったいないという理由から(換気扇の電気代、冷暖房の電気代)

換気はシックハウス対策においてとても重要です。一番手軽にできて、しかも即効性のあるシックハウス対策といえます。
ですが、 換気扇を止めたくなる気持ち…よーく分かります。24時間、換気扇を回し続けなければならないというルールは居住者にとってかなりの負担であることは明らか。さらに、24時間換気設備を設置するイニシャルコスト(初期工事費)もバカにはなりません。

もともと悪いのは、人体に有害な化学物質を平気で使うような建材メーカーであり、何も考えずにそのような建材を採用する設計者であり、さらに言えばそれらを野放しにしてきた国なわけですが・・・。 結局、消費者が負担を押し付けられた感が否めません。

本当であれば、24時間換気扇を回し続けなくても化学物質で汚染されない建材や家具や日用品を選びたいものです。

≪ シックハウス関連法規トップへ                             次へ ≫


シックハウス関連法規 menu


 01厚生労働省の室内空気質のガイドライン
    厚生労働省はシックハウスの原因となるVOCの室内濃度指針値を定めています。

 02WHOの室内空気質のガイドライン
    次は国外の例を見てみます。WHO(世界保健機構)が定める指針値とは?

 03建築基準法 その1
     再び国内です。建築基準法も2003年に改正されシックハウス対策が盛り込まれ
     ました。クロルピリホス使用禁止について解説します。

 04建築基準法 その2 
     引き続き建築基準法です。シックハウス症候群の主な原因とされてきたホルムア
     ルデヒドの使用制限について解説します。

 05建築基準法 その3
    知ってましたか?改正建築基準法により居室は、24時間ずっと換気扇を回し続け
     なきゃダメなんです・・・。24時間換気についての解説。

 06住宅性能表示制度
    欠陥住宅問題が広がる中、住宅の品質確保の促進等に関する法律が制定されま
     した。この中にもシックハウス対策に関する部分が盛り込まれています。

 07PRTR制度
    特定の化学物質を排出するときには、その量や内容をちゃんと管理しなさいという
     法律です。

 08MSDS制度
    対象となる事業者は、取り扱う製品に含まれる化学物質の性状や取り扱いに関す
     る情報を提供しなければなりません。 この制度、知ってて損はありません!

 09ビル管理法
    対象となる大規模な建物は、ビル管理法に則って環境衛生上必要な事項を守らな
     くてはいけません。   
関 連 情 報 @

ホルムアルデヒド試験紙
自宅で手軽にホルムアルデヒドの試験ができます。


ダニを捕ってアレルギー対策
ダニ捕りロボは、殺虫剤などを一切使用しない体にやさしいダニ捕りアイテムです。



人体に無害!安全な殺虫剤
厚生労働省が認めた安全成分で作られた人にやさしい殺虫剤です。



防虫剤を使わない防ダニ布団
特殊高密度織物を使用しているので、防ダニ剤を一切使わずにダニをシャットアウト。



関 連 情 報 A

銘木無垢ダイニングテーブル
化学物質を一切含まない、自然の植物油をベースにした「オスモオイル」で塗装。



化学物質を使わない天然塗料
化学薬品による漂白をしていない無農薬の蜜蝋ワックス。木材、竹、コルクタイルなどに塗ることができます。



シックハウス対策に最適な無垢フローリング
合板を用いない、無垢のフローリングなので化学物質の発生がなく人にやさしいフローリングです。

Copyright (C) シックハウス事典 .All rights reserved.