シックハウスの基礎知識 05
-- シックハウス症候群とライフスタイル --
シックハウスの原因を考える時に最も重要なのは住環境です。しかし、それ以外にも様々な要因が複雑に絡み合っているので、住環境だけに目を向けていては、根本的な問題解決にはなりません。
実は、家自体にそれほど大きな問題がないとしても、日用生活品や食生活などのライフスタイルが原因でシックハウス症候群になってしまう場合もあるのです。
では、建材や家具以外で、シックハウス症候群の原因となるものは具体的にどんなものがあるのでしょうか。
それらをまとめてみます。
衣類など : 衣類、布団、カーペット、カーテン、衣類のドライクリーニング剤など
食品 : 食品添加物(化学調味料)、農薬など
洗剤・クリーナー類 : 食器洗剤、洗濯用洗剤、漂白剤、カビ取り剤、ワックス、ガラスクリーナーなど
殺虫剤 : 防蟻剤、家庭用殺虫剤、防虫剤、蚊取り剤など
美用品 : 化粧品、香水、整髪料、うがい薬、ボディシャンプー、染毛剤など
家電製品など : テレビ、パソコン、コピー機、電子レンジ、電磁調理器、ガス・石油暖房器具など
その他日用品 : トイレ芳香剤、おもちゃ、ぬいぐるみ、防水スプレーなど
こんなものまでシックハウス症候群の原因になるの??と、ビックリする方もいると思います。
しかし実際に、人体に有害な化学物質が含まれている日用品は多く存在しています。つまり、家がシックじゃなくても生活がシックだとシックハウス症候群になってしまう可能性があるんですね。
もちろん、上に挙げたもののほとんどが生活する上で必要不可欠なものですので、これらを取り除くことなんてできません。ですが、個人の生活スタイル(日用品などの選択)によって摂取する化学物質は大きく変わります。
様々な日用品を選ぶときに、意識して体にやさしいものを選ぶように心がけると、シックなライフを改善できるようになるのです。
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