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建材からの化学物質 04


-- 床材からの化学物質 その2 --

 建材からの化学物質 畳イメージさて、フローリングの次は畳を取り上げたいと思います。やはり日本の住宅には和室は欠かせません(最近のマンションでは和室を設けないケースもあるようですが・・・)。
  和室にはもちろん畳がぴったりです。
  畳ってほんとにいいですよね。日本人ならあの独特の香りと肌触りに誰もが癒されるんじゃないかと思います。
  日本人が昔から慣れ親しんできた「畳」。その畳に、まさか化学物質が含まれているわけないと思う方も多いと思います。しかし残念ながらほとんどの畳に化学物質が使われているのです。

 畳は、畳床(たたみどこ)と呼ばれる芯材の表面を、畳表(たたみおもて)でくるんで作ります。本来、畳床には「稲藁」を用い、その表面には「いぐさ」を使っていました。もちろん、このような伝統的な畳には化学物質など使われていません。
  ですが、最近では、防ダニ対策や生産性の向上などを理由に様々な新素材が使われるようになりました。

畳床(たたみどこ)の種類
 現代畳の畳床として用いられる材料の種類には以下のようなものがあります。 

   @ 稲藁のみを用いた畳床
   A ポリスチレンフォームのみを用いた畳床
   B インシュレーションボード(軟質繊維板)のみを用いた畳床
   C 稲藁とポリスチレンフォームを用いた畳床
   D ポリスチレンフォームとインシュレーションボードを用いた畳床

  上記のように、最近では畳床にさまざまな加工材が用いられています。その中にはシックハウス症候群の原因となる化学物質が含まれているものもあります。

  例えば、ポリスチレンフォームという材料は、ポリスチレン樹脂に発泡剤を添加して膨らませたものです。常温ではほとんど化学物質を揮発しませんが、高温になるとスチレンを放散する可能性があります。また焼却時にはダイオキシンなどの有害物質が発生します。

畳表(たたみおもて)の種類
 畳表には昔ながらのいぐさが用いられることがほとんどですが、最近ではいぐさに代わり、化学繊維を用いた製品が多く出回っています。
  また、畳表の色の鮮やかさを保つために着色料が使用されることも多くなっているようです。
  畳表によく使われる着色料は「マラカイトグリーン」と呼ばれる人工染料で、発ガン性の疑いが指摘されています。マラカイトグリーンは水によく溶ける性質があり、唾液や汗で溶けて人体に吸収される恐れもあります。

  マラカイトグリーンのほかにも、変色防止のために硫黄や金属イオンが使われることもあります。

防虫処理された畳
  畳床に稲藁を用いると、どうしてもダニなどの棲みかになってしまいます。JIS(日本工業規格)では稲藁を用いた畳の防虫処理方法について規格を設けています。そのいくつかを紹介します。

@ 誘電加熱処理
 高周波を畳かけてダニをやっつけます。ただ、その時点ではダニはいなくなっても、再び自然発生してきます。

A 真空殺虫処理
 その名の通り、畳床を真空状態にして酸素を奪いダニをやっつけます。@同様、ある程度時間が経つとダニは再発生します。

B 防虫加工紙
 有機リン系の殺虫剤を染み込ませた紙を敷き、ダニを追い払います。その効果は抜群。ですが・・・人体に有害です。

C 防虫剤の使用
  防虫剤(ナフタレン)を畳に撒きます。これも効果は抜群ですが、人体にはかなり有害です。ナフタレンは、触れると皮膚の炎症を起こしたり、吸引すると血液障害などが認められている化学物質です。

  シックハウス症候群の原因となるのはBとCです。Bの防虫紙にはフェニトロチオンやフェンチオンやダイアジノンといった化学物質が用いられます。これらの化学物質は神経毒性をもったものもあり、健康に悪影響があるとされています。
  また、Cの防虫剤の成分であるナフタレンは、触ると炎症をおこしやすい化学物質と言われています。ナフタレンは、有機リン系の農薬よりも揮発しやすい性質をもっており、頭痛や嘔吐を引き起こします。

 畳床や畳表の素材よりも、防虫剤の方がシックハウス症候群の原因を引き起こしやすいので、防虫剤の有無には特に気を配った方がよいと思います。

 癒されるはずの畳に、こんな怖い化学物質が使われているとは・・・。これでは安心して畳の上でゴロ寝なんかできません。


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 01天井材・壁材からの化学物質 その1
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 02天井材・壁材からの化学物質 その2
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 06その他の建材からの化学物質 その1 
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     建材などについて。

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